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02.10.09:32 [PR] |
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10.21.00:56 万葉集 |
もうすっかり秋も深まりましたね。
私は秋になるとなぜか万葉集を思い出します。
歌を詠うにもいい季節ですよね。
好きな万葉の歌人に『額田王』という人がいます。
生まれや身分はほとんどわかっていないようですが
天智天皇(中大兄皇子)と天武天皇(大海人皇子)、
兄弟二人の寵愛を受けた聡明で美しい女性というのが
現代に語り継がれてるイメージなのかな。
大海人皇子と恋に落ち、子供ももうけてますが、
のちに兄の天智天皇の後宮に入ります。
君待つと 我が恋ひ居れば 我が宿の
簾(すだれ)動かし 秋の風吹く
愛しいあなたを待っていますと
家の簾(すだれ)が揺れて秋の風が吹いてきます。
(あなたが現れたのかと思ったけれどそうではなかった)
・・・愛しい人(天智天皇)を待ちわびる、女心に溢れた歌です。
あかねさす 紫草野(むらさきの)行き 標野(しめの)行き
野守は見ずや 君が袖振る
茜色に染まる紫草の生える野を、標野(天智天皇の狩場)を行きながら
私に向かってそんなに袖を振っていらっしゃると
野守(森の番人)に見られてしまいますわよ。
・・・この歌は以前の夫であった大海人皇子が現天皇の
薬狩りの席でおおっぴらに手を振るのを見て、
『ばれたら大変ですよー』っと気遣ってる歌なんでしょうね。
それに対する大海人皇子からのお返しの歌です。
紫の 匂ほへる妹を 憎くあらば
人妻ゆゑに われ恋ひめやも
柴草のように匂いたつあなたを憎いと思ったら
人妻と知りながらもなおも恋しく思います
・・・こちらの歌は、
今の彼女の夫であり、現天皇である兄に見つかる危険を冒しても
愛しさのあまり袖を振ってしまった・・・という
男心を詠ったものです。
政治的な策略ゆえに、大海人のもとから天智の後宮に入った額田王。
彼女が本当に愛したのはどちらの男性だったんだろう。
私だったら愛してる人と一緒になれずに
策略で嫁がされるなんて耐えられないなぁー。
現代に生きる普通の人でよかった(笑)
私は秋になるとなぜか万葉集を思い出します。
歌を詠うにもいい季節ですよね。
好きな万葉の歌人に『額田王』という人がいます。
生まれや身分はほとんどわかっていないようですが
天智天皇(中大兄皇子)と天武天皇(大海人皇子)、
兄弟二人の寵愛を受けた聡明で美しい女性というのが
現代に語り継がれてるイメージなのかな。
大海人皇子と恋に落ち、子供ももうけてますが、
のちに兄の天智天皇の後宮に入ります。
君待つと 我が恋ひ居れば 我が宿の
簾(すだれ)動かし 秋の風吹く
愛しいあなたを待っていますと
家の簾(すだれ)が揺れて秋の風が吹いてきます。
(あなたが現れたのかと思ったけれどそうではなかった)
・・・愛しい人(天智天皇)を待ちわびる、女心に溢れた歌です。
あかねさす 紫草野(むらさきの)行き 標野(しめの)行き
野守は見ずや 君が袖振る
茜色に染まる紫草の生える野を、標野(天智天皇の狩場)を行きながら
私に向かってそんなに袖を振っていらっしゃると
野守(森の番人)に見られてしまいますわよ。
・・・この歌は以前の夫であった大海人皇子が現天皇の
薬狩りの席でおおっぴらに手を振るのを見て、
『ばれたら大変ですよー』っと気遣ってる歌なんでしょうね。
それに対する大海人皇子からのお返しの歌です。
紫の 匂ほへる妹を 憎くあらば
人妻ゆゑに われ恋ひめやも
柴草のように匂いたつあなたを憎いと思ったら
人妻と知りながらもなおも恋しく思います
・・・こちらの歌は、
今の彼女の夫であり、現天皇である兄に見つかる危険を冒しても
愛しさのあまり袖を振ってしまった・・・という
男心を詠ったものです。
政治的な策略ゆえに、大海人のもとから天智の後宮に入った額田王。
彼女が本当に愛したのはどちらの男性だったんだろう。
私だったら愛してる人と一緒になれずに
策略で嫁がされるなんて耐えられないなぁー。
現代に生きる普通の人でよかった(笑)
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